ソレンセン式フェイシャルリフレクソロジー







 フェイシャルリフレクソロジスト大絶賛のコンビネーション!
 リンパドレナージュとフェイシャルリフレクソロジーの組み合わせ法

  2014年 村上珠美


 

2014年は、フェイシャルリフレクソロジーが日本に初上陸して丸10年という節目の年となります。

昨年2013年には、ロネ・ソレンセンの手技と理論にフォーカスした教育機関Facial Reflexology Japanも設立され、益々専門性の高いスタッフによる運営に期待も寄せられています。その中で今年は創始者ロネ・ソレンセンの来日指導が春と秋の二回予定されており、いずれも記念すべき年にふさわしいスペシャルなパッケージが用意されているとのことで、スタッフもわくわくしながら準備を進めています。


Facial Reflexology Japan
今回は春に行われた来日指導の中で、大変大きな話題となった「リンパドレナージュ×フェイシャルリフレクソロジー」のコンビネーションテクニックについて、紹介された内容や講義の様子などをまとめてみたいと思います。
 


kulukku home
2014年3月4日から2日間、「スペインIRFI認定リンパドレナージュ フェイシャルリフレクソロジーへの組み合わせ法」が東京都渋谷区神宮前にあるシェアオフィス「kulukku home」で開催されました。

天気は雨模様でしたがガラス越しにはたくさんのグリーンが見え光が射し込んでくる開放的なスペースで、お隣にはオーガニックレストラン「kulukku jingumae」がありご参加の生徒さんも利用されていたようです。

今回の来日では、「フランキンセンスを使用したアラビックブースト」、「IRFI認定フェイシャルリフレクソロジー モジュール5」「IRFI認定TCMリフレクソロジーディプロマコース」そしてこの「IRFI認定リンパドレナージュ フェイシャルリフレクソロジーへの組み合わせ法」と4つの新しい技術指導が行われました。  
   

ロネのリンパドレナージュ的フェイシャルリフレクソロジ―

  ロネ・ソレンセン
西国IR認定フェイシャルリフレクソロジストの方はよくご存知の通り、フェイシャルリフレクソロジーはSTEP1~STEP7までで構成され、STEP6の技術に老廃物の排泄を促進させるリンパドレナージュがあります。

リンパドレナージュは、ロネ・ソレンセンも非常に重要視しており、1990年あたりからスポーツや事故で膝を痛めて炎症をおこして浮腫になっている症例でリンパドレナージュで流していたそうです。

ここでいうリンパドレナージュは、世界的にも最も有名なVodder式リンパドレナージュのような、基剤を何も付けづに、皮膚を動かすような圧で表在のリンパ管を流していく、マニュアル・リンパ・ドレナージュのテクニックを指します。

今回はこのリンパドレナージュ(以下LD)とフェイシャルリフレクソロジー(以下FR)を組み合わせることによって全身に働きかけていくというアプローチ方法になります。

FRの工程では、ベーシックステップのSTEP1のこれから行われる神経系、血管系、経絡を刺激する(中国の経絡終末ポイントチャートを使用)。

STEP2弱まっている臓器を探る、エネルギーの届いていないところを探る(南アメリカインディアンのゾーンチャートを使用)、STEP3の最も弱まっている臓器に働きかける(ベトナム人医師ドクターチャウによるオリエンタルマップ使用)、これらは同じくロネ・ソレンセンのシリーズであるコスモフェイシャルやコスモリフトのSTEP1-2を使うことで代用ができます。

そしてFRの中でアディショナルのツールとして使用している、ニューロバスキュラーポイント、神経ポイント、ヤマモトメゾッドから特に免疫系強化を臓器や内分泌腺に対して行うツールが含まれています。

この選択がロネの深い知識と経験によるセンスで、そしてなるほどと納得のいくものになるのです。

今までにFRの中で使って来たツールをこのように活かしていく方法、ロネの引き出しから教わるのもとても興味深いです。

このクラスではFRのSTEP1-3内容が含まれているので、FR受講生またはコスモフェイシャル、コスモリフトのいずれかを受講したことのある方が対象で、今回この3クラスいずれかの卒業生というメンバーでした。


フェイシャル・リンパドレナージュとFRの組み合わせ法に合う症例

リンパ組織は、解毒・ゴミ箱のような働きをしているが体の毒素が蓄積されすぎてしまうとリンパ節は膨れ上がって腫れてしまいます。浮腫も出てしまいます。
このようになるとゴミがしっかり流れづらくなり、リンパ節で老廃物を吸い取る力も低下します。

新しい組織を運搬、再生するのにも悪影響がでてきます。リンパの流れが良くなると免疫機構がしっかりする、栄養が運搬されやすく細胞の再生にも良い影響を及ぼします。この働きに関連する状況に行うと良いのです。

浮腫をはじめ、ストレスから来る諸症状、感染症他。ロネが例に挙げていたのは癌治療後の患者さんでした。国によって考えが異なるそうなのですが、ロネの過ごしたデンマークやアルゼンチン、スペインなどでは癌になるとLDを病院から勧められるそうなのです。

日本では治療後、リンパ浮腫になれれた方への症状の軽減に医療機関で使われていますが、癌そのものに対しては推奨されていないと思います。

初めて伺いましたが、毒素排泄、細胞再生、免疫強壮はいずれも必要なことです。

その他、脂肪の運搬をして排泄を促す、産後のリンパ系の調整・内分泌系・内分泌腺の調整、産後の戻りをよくする、月経中の腫れ・痛み、皮膚を整える、などにも適応できます。

 
、          ロネ・ソレンセン講義の様子

DAY1-フェイシャルリンパドレナージュ

FRとの組み合わせを行う前に、まずは顔のLDを学びます。FRのクラスでは初めて習得する技術になりますので、まずはLDについてを理論の講義、その後でLDの技術のみを習得する1日となりました。LDは、首、顔をはじめ全身に適応できますが、この組み合わせ法ではフェイシャルのみを行います。これはロネ・ソレンセンが実際に検証してみて「全身のLDとFR」や「顔のLDとFR」など幾通りもやってみることで、「顔へのLDとFR」で全身に働きかけることができるとわかったからです。

さて、リンパドレナージュは皮下に流れる浅部にある毛細リンパ管に対して行っていきます。リンパの流れる方向に向かって半円を描くような動きで優しく何度も流して行きます。
皮膚が動かされているような感覚です。クライアントは一定のリズムで優しく何度も流されて、振り子のリズムを感じながら段々とウトウト眠くなり深いリラックスを感じます。リンパドレナージュをされている自分の体に意識を向けてみると皮下でお水が流れているような、所々にムズムズと中で動いている体感がしました。20分程度の施術で起き上がると首や頭の重さの軽減、目がスッキリする感覚をはっきり感じました。会場内のセラピストの皆さんもこの感覚の良さをそれぞれに感じられていて、この圧の強弱に比例しない効果のスゴさに手応えを感じておられました。


 
           ロネ・ソレンセン施術の様子

DAY2(LD & FR)-LDを組み合わせたトリートメントプラン

2日目はいよいよFRの技術と昨日のLDをどう組みあ合わせて行くかという内容になります。FRのSTEP1(神経系、血管系、経絡の刺激)、STEP2(臓器の弱まり、エネルギーの滞りを探る)、STEP3(最も弱っている臓器への働きかけ)、FRのアディショナル・ツールを利用した「リンパSTEP1、2、3」を行います。FR受講生なら知っている神経ポイント、コロンリンク、ニューロバスキュラーポイント、ヤマモトメゾッドを使用して免疫系強化はかるアプローチを行います。さらにクライアントに必要なカスタムメイドなアプローチを臓器や内分泌線に対して刺激やポンピングをおこないます。これはFRの中でもまた新しいアプローチ法と言えるでしょう。これらとLDの組み合わせ法を学びました。前日のLDが20分程度の所要時間、FRのアディショナルやカスタムメイドのテクニックを含めて合計1時間程度で行えます。




           2日目施術の様子

DAY2(LD & FR)-手首の腫れが引いた

私が相モデルで組ませていただいたFRセラピストさんは、その日のランチタイムに周りの方たちとご自身の手首が腫れている様子をお話されていて、みんなに手首の腫れを見せていたそうです。このLDとFRの組み合わせ法の中には、クライアントそれぞれの状態や症状に合わせたトリートメント法も組み込まれています。手首の腫れを伺っていただので、通常のリンパ&FRの組み合わせの後に、手首へのコンビネーションを行ったところ、途中で何か手首の腫れがひいてきたみたい...と手首を見せていただくと少し腫れが小さくなっていました。そして施術が終わってから数十分した後に見るともっと腫れが小さくなって手首の可動も楽になっていました。老廃物の流れを促進して流れるべき栄養が早くそこに運ばれるというスゴさを感じました。問題の部位を触れずともアプローチするリフレックスセラピーとリンパドレナージュの良さを目の当たりにしてこの組み合わせ法に惹き込まれていきました。

 

DAY2(LD & FR)-月経時の出血量が軽減!

こちらも私が一緒に組ませていただいたFRセラピストさんなのですが、子宮筋腫によって月経時の経血量が多くなってしまう症状が元々あるとのこと。ちょうどこのクラスの時に月経が重なり、受講に少し不安があったそうです。2日間を通して経血量がとても少なく、ここ数ヶ月こんなことは無かったとご報告いただきました。ロネもこの組み合わせ法は、卵管の詰まりや月経周期の不調に良いとおっしゃられていました。私自身マニュアルリンパドレナージュの施術をサロンでお客様に行っていますが、ストレスによって月経が来なくなってしまったというクライアントさんにドレナージュを行ったところ、その日のうちに月経が来てすぐにご報告いただいたという経験があったので、リラックス、自律神経のバランシング、老廃物の排泄と月経周期のバランシングなどに働きかけていることを強く実感しました。たった1時間程度のお顔のリンパドレナージュとフェイシャルリフレクソロジーの技術で良好な傾向になっていき、この施術の魅力をさらに引き出したくなりました。


私自身、リンパドレナージュはむくみを軽減する効果があるということから魅力を感じてリンパドレナージュを学びはじめましたが、それだけでなく心地よくやさしい圧であり、リンパ管の流れを促進して非常にデトックス効果があり、固まった体が緩み、免疫力が強壮できるなど効果も多岐にわたり、さらにリンパドレナージュ独得の動きに惹き込まれオーストリアVodder式のマニュアルリンパドレナージュやイギリスJoanna hoare式のリンパドレナージュなど色々なリンパドレナージュを学び、この技術や考え方はサロンの施術でも多いに取り入れています。また10年程リンパドレナージュの講師を勤めておりますが、リンパドレナージュの効果を目の当たりされた方をたくさん見て来ました。そしてフェイシャルリフレクソロジーも第2期生で学んだ以来、医療現場で施術をさせていただいたり、サロンで施術を行っています。自然治癒力を上げるのに非常に効果の高い施術ですし、お顔の引き上がりや施術中のリラックス感にも人気があり継続することでさらなる効果を上がります。今回私自身がセラピストとしてもクライアントとしても好んでいるフェイシャルリフレクソロジーとフェシャルリンパドレナージュの融合がどのように展開されるか大変興味がありましたが、時間を要するリンパドレナージュとFRの組み合わせで1時間〜1時間15分くらいで行えるので使い易い点と、FRシリーズの内容がリンパドレナージュに合わせて組み込まれていて、アプローチしたい部位に特化したコンビネーション方法も加わり効果が上がっていること。そしてこれも私好みになりますが、リンパドレナージュならではのトリートメントの心地よさとFRのリラックス感や刺激も味わえるところも改めて実感でき、クライアントの満足度が高い施術であることを再認識しました。相乗効果と期待以上の内容でした。早速、サロンでもこの組み合わせ法を実施させていただいております。


           ロネと記念写真

以上
村上珠美


 

 

 

スペインIRFI認定フェイシャルリンパドレナージュはこちらから